こんにちは、プロオンライン家庭教師のめじろです。
これまで何名もの方の中学受験勉強をサポートしてきました。
公立中高一貫の適性検査って、「特殊で変な問題が出る」と思ってこわがっている人が多いように思います。
でも、実はおさえるべきところをおさえておけば、合格率はぐんとアップします。
- 中高一貫校の適正検査の勉強方法ってどうやるの?
- 難しすぎて絶望しています…
といった方向けに、
どうやったら適性検査を合格できるのか
について、お伝えしていきますね。
適性検査が難しくて、いまはとても不安かもしれません。
でも、「がんばりどころ」をしっかり押さえておけば、フツーの子でも受かるので、頑張っていきましょう♪
中学受験の適性検査って難しいよね
最初に適性検査の問題を見た人は、ほぼ100%絶望します。笑
私だって、小学生でこれを解けって言われたら、間違いなく「無理でしょ」って思っていたと思います。
でも、「しり込みさせる」「できないと思わせる」というのも、学校側の作戦なんです。
学校側は、「難しそうだけど、こうやって解けばいけるかもしれない!」という意欲のある子が欲しいので、わざと難しそうにしているのです。
でも、本当に難しいのかといえば、学校でしっかり授業を受けているだけで解ける問題も、たくさんあります。
適性検査の勉強をするにあたっては、
本当に難しいのではなくて、難しく見せているだけ
と思うようにするだけで、かなり解きやすくなりますよ。
特に、私立難関中学校の受験にくらべて、公立中高一貫校は5年生からの対策で充分合格可能性があります。
センスのいい子なら、6年生になってから対策しても大丈夫かも。
ただし、以下でお伝えする勉強法のポイントを守って、効率よくやっていくことが大切です!
中学受験の適性検査対策のコツは?
適性検査を攻略するコツは、
- 基礎的な学力を何よりも大事にする(テクニックは二の次)
- 国語・理科・算数・社会の基本は、5年生のうちにクリアしておく
- 記述問題には積極的に取り組む
この3点をおさえておきましょう。
基礎的な学力を何よりも大事にする(テクニックは二の次)
「変な問題だなぁ、特別なテクニックが必要なのかな?」
と思う問題であっても、基礎的な知識だけで解ける問題がほとんどです。
特別な塾に行っていないとできないとか、そんなことはありません。
まずは、漢字や計算、学校の教科書の内容を、しっかり頭に入れること。そこから、すべてが始まります。
いきなり難しい問題集を買って対策しても、あまり意味がないばかりか、「自分にはできない」と思ってしまい、解けるものも解けなくなってしまいます。
国語・理科・算数・社会の基本は、5年生のうちにクリアしておく
さきほど言った通りですね。
教科書の内容を、まずは理解することです。
余裕があれば、5年生のうちにぜひ教科書を先取りしておきましょう!
「教科書ぴったりトレーニング」などのテキストが市販で売られていますので、そういったもので自分で解き進めていけばOK。
何冊も使ってがんばる必要はありません。
なお、理科に関しては、実験の内容・結果などを自分でしっかり説明できることが重要になります。
学校でおこなう実験などは、特に集中して取り組むと良いです!
記述問題には積極的に取り組む
適性検査では、記述の問題が苦手だと正直しんどいです。
間違っていても いいし、ハチャメチャでもいいので、最初は「自分で答えを書いてみる」ことをゴールにして、慣れていきましょう!
自分で答えを書いてみることができたら、模範解答を書き写します。
そして、自分が書いたものと、模範解答と、「どこがどう違うだろう?」と観察してみてください。
この比較を繰り返すだけでも、記述問題は上達します。
中学受験の適性検査で特に難しいのは算数!
私の個別指導では、「算数ができません」というご相談がほとんどです。
みんな、算数には苦労しています。
算数に関しては、学校の勉強の延長線上ではなく、少し踏み込んだ対策が必要になります。
中学受験用のテキストや塾を併用することも、視野に入れておきましょう。答えを記述するのは当たり前なので、「なぜそうなるのか」を理解できるような、解説が豊富なテキストがおすすめです。
自分でできることとしては、とにかく計算力を高めておくことです。計算が遅い・苦手と感じるなら、毎日計算ドリルをやりましょう。
また、どれも中途半端にできることよりも 、得意な単元があったら、そこを徹底的に伸ばすことも大切。例えば、「速さ・距離系の問題だけは、ぜったいに落とさないぞ!」とかですね。
そうすることで、自信もつきますし、連鎖的に「この単元ができるなら、こっちもできるかも」と、やる気を生み出してくれます。
中学受験の適性検査の例題はどう入手する?【問題集購入がおすすめ】
中学受験の適性検査の例題は、過去問から入手するのがいちばん簡単です。ネットからもダウンロードできるので、安くすみます。
ですが、
- 過去問だけでは足りない
- いきなり過去問は難しすぎる
のが難点です。
まずは、本屋さんで問題集を買って対策しましょう!
特に、塾に行っていない子は取り組む例題が不足しがちです。少しお金はかかりますが、ケチらずに問題集を購入しましょう。
なお、問題集を選ぶ際のポイントは、
簡単なものと、実践級のものを2種類用意する
ということ。
- 簡単なものができてから、実践をする
- 実践で難しすぎるなら、簡単なほうに戻って復習する
のが大事です。効率よく勉強できますし、「実践級だけやって結局分からずじまいだった」という失敗を防げます。
中学受験の適性検査の作文の解き方
まず言っておきたいのが、適性検査の作文は、書きたいことを書いてはダメということです。
「え、書きたいことを書くのが作文なんじゃないの?」
「作文くらい好きなことを書かせてよ~」
と思っているようでは、合格点は取れません。
作文は書きたいように書くのではなく、
出題者が書いてほしいことを書く
のです。
そのため、いかに出題者の意図を汲めるかどうかで、結果が決まります。
適性検査では、最初に文章がずらずら書かれていて、その後に問題文があります。
コツとしては、
- まず問題文を見る。
- 「出題した人は、何について書いてほしいのかな」と考える
- 問題文から「書いてほしいこと」を明確にしてから、文章を読む
- 「書いてほしいこと」に関係のありそうな箇所をあとで見返せるよう、線を引く
- 線を引いたところと、自分の経験の中で似ていることを探して、回答を書く
です。
いつもなんとなく作文を書いてしまっていた人は、合格点を取るために、ぜひ意識してみてください。
中学受験の適性検査模試の結果をどう受け止めるか
模試の結果が悪いと、落ち込んでしまう人も少なくありません。
「がんばったのに、ダメだったなあ」
「自分には、才能がないのかな」
小学生はまだまだ子どもですので、そうやって傷ついてしまう子もいます。
そんなときは、絶対に責めたりせずに、以下のことを伝えてあげてください。
- 模試は、本番ではない。「失敗するためにある」ということ。
- 模試でできなかったところをクリアしていけば、合格できるということ。
- はじめからできる人などいない。才能があるように見える人も、みんな努力している。
今後のことを考えて、模試の結果をポジティブに変換することが、何よりも大事です。
塾に通っている子は、ほかの生徒さんと比べてしまい、落ち込みやすいと思います。
でも、できなかった問題がたくさんある子のほうが、
自分の弱点がわかって、対策しやすい
のです。
中途半端にできてしまった子の方が、危ないでしょう。
そう考えると、模試でいい点を取れたからといって、喜び過ぎてもいけません。
模試は喜んだり悲しんだりするためにあるのではなく、課題をクリアするためにある
ということを、忘れないようにしてくださいね!