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子どもが高校受験に落ちた!親がすべき決断・声かけは?

子どもが高校受験に落ちた!親がすべき決断・声かけは?

こんにちは、自由な塾講師のめじろです!

私立高校が続々と合否を発表していますね。

公立高校も、3月になり順次、合格発表が始まってきます。

親御さんも、1年間受験勉強を頑張ってきた我が子の合否、気になって気になって仕方ないですよね…!!

合格ならひと安心ですが、

うちの子手ごたえ無さそうだったから、もしかして落ちてるかも

という方もいるかと思います。

今回は、

  • 子どもが高校受験に落ちたらどうすべき?
  • どういう声かけをしてあげたらいいの?

という疑問を解消していきます。

不合格が分かってしまった方も、これから合否発表がある方も、ぜひチェックしてお子さんの気持ちと未来にしっかり寄り添っていってくださいね。

高校受験に落ちた人っている?落ちたらどうなるの?

高校受験に落ちた人はけっこう多い

高校受験に落ちた人は、SNSでもたくさん…

花々しく合格を手にできる子もいれば、掲示板を見て自分の番号がなく、泣き崩れる子もたくさんいるのです。

私が教えている塾でも、次々と結果がでてきていますが、不合格を突き付けられた子も、既に何人かいますね。

受かるか受からないかは、本人の学力レベルもありますが、最後の最後は運ですので、充分な準備をして落ちた子は、とても悔しいをしいて、その人数は決して少なくありません。

高校受験失敗で浪人はアリ?

高校受験に失敗する人は、少なくありません。が、そのほとんどは第二志望の高校に合格します。

ただ、第二志望を偏差値高めの高校にしてしまうと、「どこも受からない」こともあり得ます(ごくまれですが…)。

4月から行く高校が無い!となると、

  • 高校浪人するのか
  • 中卒で就職するのか
  • 二次募集を狙うのか

を選択することになりますが、高校浪人は、避けられるなら避けるべきです。

第二志望に受かっているなら、気に入らないからといって高校浪人するのはやめた方がいいですね。

お子さんが「高校浪人する!」と言っていたら、「ちょっとまって!」を入れてください。

理由は、以下のとおり。

  • 浪人は15・16歳には精神的にキツすぎて、心が折れる可能性が高い
  • 周囲と年齢が違うので、高校での友だち作りに苦労する可能性も
  • 高校浪人した理由をきちんと説明できないと、就職面接で不利に

二次募集している高校まで受けつくした上で、どうしても行き先が無い場合にのみ検討するのがいいかと思います。

高校受験に落ちたけど中卒ってどうなの?

高校にどこにも受からなかったら、中卒という選択肢も考えられます。

ですが、親としては「何としても中卒だけは避けたい!」という方が多いのではないでしょうか?

その気持ちは、客観的に見てもただしいです。

  • 中卒は、就ける仕事がかなり限られる(体力勝負の仕事が多い)
  • 生涯年収も、高卒・大卒に比べかなり落ちる
  • 女子の場合、体力仕事はきつすぎて難しい

親はこうした社会の厳しさを知っているので、「中卒は避けたい」と思いますよね。

ただ、中学生はまだまだ世間の仕組みを分かっていません。

塾で教えている生徒でも、

高校受験に落ちたら働くよ

って平気で言う子がいます。

講師や親は、「やりたいことが決まっていないなら、絶対進学した方がいいよ!」と力説するのですが、それでも上の空だったり…

子どもの判断には任せず、何としても進学するよう声掛けをしていく必要があります。

高校受験に落ちた子には、なおさら「諦めないで進学する方法を探そう!」と前向きな姿勢を大人が示してあげないといけないですね。

高校受験に落ちたら、親も切り替えが肝心

高校受験は、親と二人三脚で頑張る子も多いです。

親御さんもつい熱くなって、まるで自分が受験するような血相で応援してくれます。

でも、のめり込むあまり、子どもが落ちたときに一緒に凹んでいるようではいけません。

「子どもが不合格だった…」というときは、親御さんはとにかく落ち着いて、考えうる選択肢を吟味してください。

  • 次に取るべき行動は?
  • どうするのが一番子どものためになる?

など、一歩引いたところから、状況を客観的に見てください。

親がいかに早く気持ちを切り替えて、子どもに次の選択肢を与えてあげられるかが、重要になること、ぜひ覚えておいてください!

※高校受験に落ちた際の選択肢について、より詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ→高校受験に失敗したらどうなる?|選択肢は7つ

子どもが高校受験に落ちた時、親は何ができる?声かけは?

高校受験に落ちたら子どもが一番つらい

子どもが高校受験に落ちてしまったことが分かったら、親もガッカリすると思います。

今まで一緒に頑張ってきたので、やはりショックも大きいですよね。

でも、高校受験に落ちたとき、一番つらいのはお子さんだということを、しっかり意識して欲しいと思います。

不合格だと、つい

  • お前の努力が足りなかったんじゃないのか?
  • ミスをしたんじゃないのか?
  • だからもっと勉強しなさいって言ったのに
  • 公立に落ちたから、私立の高い学費を払わないといけなくなった

など、子どもを責めるようなコトを言ってしまう人がいますが、これは本当に大きなトラウマになるので、絶対にやめてください。

親として、「もっとうちの子はやれたんじゃないか」と思う気持ちは、痛いほどよく分かりますが、ぐっとガマン。

お子さん自身も、

  • もっと努力できたんじゃないか
  • 自分の能力が足りなかったせいだ

と、悔しい気持ちをたくさん抱えています。(そうは見えなくても、必ず思っています。)

つらい気持ちに追い打ちをかけるのではなく、「これからどうしたらいいか?」を一緒に考えてあげてください。

「高校受験に落ちた」の報告にはどう返す?

高校受験の合否は、お子さんが自分で確認することが多いかと思います。

私の場合、親と一緒に高校まで行きましたが、掲示板は一人で見に行き、親には車で待っていてもらいました。

電話やSNS、メールなどで子どもから報告を受ける場合もありますね。

子どもが「落ちたわ…」と報告してきたら、親はどう返したらいいのか?ですが、

  • 「でも、本当によく頑張ったよね!!」と、結果ではなく過程を認めてあげる
  • 「おつかれさま!!」と、とにかくねぎらう

この2つで充分かと思います。

あまり、言葉を尽くしてフォローする必要はありません。

たくさん声掛けしすぎると、「そのコメントはちょっと嫌かも」という言葉をかけてしまうこともあるので。

とても繊細な気持ちになっているので、落ちた理由を聞いたり、「えー」と不満そうにするのは、絶対に避けてくださいね!

高校受験に落ちた子にどもにかける言葉は?励ましはNG?

不合格でも、1日でケロっと立ち直る子もいれば、何日も、何週間も引きずってしまう子もいます。

1年間、受験生として頑張ってきたのだから、へこんでしまうのも当たり前ですよね。

そんなときお子さんにかけてあげる言葉としては、

  • ごはん、何が食べたい?好きなものつくるよ!
  • ○○を買いにいきたいんだけど、つきあってくれない?
  • このドラマめっちゃ面白いから一緒に見ようよ!

など、日常生活に関することがベスト。

明るく接してあげて、何か楽しいことに目を向けられるよう、自然に誘導してあげると良いです。

反対に、避けて欲しいのは

  • 元気出して!
  • いつまでも落ち込まないで!

など、気持ちをムリに上げようとする言葉。

善意で言ってあげているのはよく分かるのですが、落ち込んでいるときに「元気出して!」って言われて、本当に元気が出ることって、あんまりないですよね。

無理やりに励まそうとするのではなく、お子さんのことをそのまま認めてあげて、日常生活が少しだけ楽しくなるような声かけをしてあげてください!

高校受験に落ちた子どもが立ち直れないときは?

高校受験に落ちて、なかなか立ち直れない子どもを見ているのは辛いですよね…

ですが、第二志望に合格しているなら、通い始めたら楽しくなってくる子がほとんどです。

「そのうち立ち直る」と、長い目で見てあげてください。

  • 高校受験で失敗しても、その経験を大学受験で活かせばいい
  • 高校受験で合格でも、大学受験で落ちる人はいっぱいいる
  • 大学受験でリベンジすればいい!

と、「まだまだ人生では挽回できる!」いうことを伝えてあげるのもいいと思います。

すぐには立ち直れないほどの出来事は、かならずその子の人生の大きな糧(かて)になるはずです。

コテンパンにやられたからこそ見える景色もあるので、親としては心配だとは思いますが、乗り越えられるよう、少しずつサポートしてあげましょう!

あまりにも引きこもっていたり、食事がのどを通らないなど深刻な場合は、様子を注意深く観察してあげる必要がありますね。

場合によっては、メンタルクリニックに相談に行ってもいいと思います。

私はうつ病を経験しているのですが、誰でも心のエネルギー不足を発症してしまうもので、決してめずらしいことではないです。

親だけが相談に行くこともできるので、気軽に聞いてみて全然OKだと思いますよ!

まとめ:高校受験に落ちた→大学受験で挽回できる環境を!

子どもが高校受験に落ちたら、親としてどうしてあげたらいいのか?どんな声かけをしてあげたらいいのか?など、相当悩みますよね。

この記事で紹介したことをぜひ参考に、お子さんに寄り添ってあげてくださいね。

先ほども触れましたが、高校受験に失敗したからといって、人生が終わるわけではなく、大学受験で挽回することももちろん可能です。

「偏差値の高い学校じゃないから…」「通信制高校だから…」など、大学受験でがんばるのをそもそも放棄してしまう人がいますが、それではもったいないです。

私が通っていた高校はかなりの進学校でしたが、高校受験で燃え尽きて勉強しなくなる子も大勢いました。まさに「うさぎとかめ」で、進学校なのに、偏差値のかなり低い大学に進んだり、就職しちゃう子も多かったんですよ。

このエピソードが、高校受験がすべてじゃないということを証明しています。高校受験で落ちても、その先の人生はなんとでも切り開くことができる、ということですね。

ただ、そのためには大学受験を頑張れる環境というのが必要で。

塾に行きたいなら行かせてあげたり、子どもの志を否定せず応援するなど、親が主体的に子どもを応援してあげると、子どもはより自己実現しやすくなると思います!簡単なことばかりではないと思いますが、引き続き、良き理解者でいてあげてくださいね。