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大学受験を決めた学生さんなら、誰もが聞いたことがある「足切り」という言葉。
耳にはするけど実際どういう意味かよく分からない、という人も多いのではないでしょうか?
「足切り」とは、国公立大学や医学部の大学入試において用いられる「第一段階選抜」のことを指します。
自分に一番あったスタイルで受験を乗り切るためにも、「足切り」というシステムをきちんと理解しておくことが重要です。
そこで今回は
- [大学受験] 国公立大学の「足切り」とは?
- [大学受験]「足切り」されるかいつ分かる?
- [大学受験] そもそも「足切り」に使われる共通テストって?
- [大学受験]「足切り」にあう点数(ライン)って?
- [大学受験]「足切り」の通知はいつ来るの?
といった内容について解説していきます。
いち早く受験のシステムについての理解を深めるために、参考にしてみてくださいね!
【大学受験】国公立大学の「足切り」とは?
まず第一に、「足切り」とはそもそも何なのでしょうか。
「足切り」とは、主に国公立大学入試の際に行われる「第一段階選抜」のことを指します。
共通テスト(センター試験)を受けた段階で一定のラインに到達できなかった受験生に、二次試験の受験資格を与えない、ということです。
国公立大学の多くがこの足切りを行う理由は、合格枠に対して非常に多く集まる受験生の数を絞るため。
大学教授による二次試験の採点負担を抑えたり、受験会場をしっかり確保するために、ある程度の数まで受験生をふるいにかけます。
なお、私立大学では、基本的に足切りシステムが使われることはありません。
残酷に感じますが、大学受験を効率よく公平に進めるために、多くの国公立大学に採用されているシステムなのです。
【大学受験】「足切り」されるかはいつ分かる?
ここで気になるのは、足切りされるか分かるのはいつなのか。
しっかり理解するために、まず足切りの二つの仕組みを見ていきましょう。
足切りには、一般的に2つの方法があります。
- 大学が事前に定めた「点数」に達しない受験生を不合格にする
- 大学が事前に定めた「倍率」に収まらない受験生を、点数の低い順に不合格にする
一つ目の、点数が決まっている場合は、共通テストを受けた後の自己採点を通して、足切りを免れているかどうか判断することができます。
一方で、提示された倍率をもとに「足切り」が行われる場合、各大学のその年の受験者数によって、そもそも足切りがあるかどうかを知ることができます。
例えば、大学側が「募集枠の2倍までの人数は二次試験を受けられる」というように倍率を設定した場合は、募集枠まで受験者数が集まらなければ、そもそも足切りは行われません。
大学が設定した倍率に対する募集枠を上回っている場合は、残念ながら「足切りが行われる」ということですので、共通テスト受験後に自己採点を行って、足切りラインに到達しているかどうかを確認しなければなりません。
自分の志望校に足切りがある場合、まずは足切り方法を確認することで、足切りされるかどうか判断するタイミングを知ることができるのです。
【大学受験】 「足切り」対策=「共通テスト」対策
では、そもそも足切りに使われる「共通テスト」とは何なのでしょうか?
共通テストの正式名称は「大学入学共通テスト」で、2020年度まで行われていた「センター入試」の内容を新しく改正した試験のことを指します。
出題はセンター試験同様マーク式で、国語・歴史・公民・地理・数学・理科・外国語の6教科30科目の中から、各大学が指定する科目を受験します。
全国で一斉に開始される試験で、国公立大学の一般試験を目指す受験生は、基本的に全員この共通テストを受験することになっています。
だからこそ、足切りのある国公立大学を志望する人は、共通テスト対策が必須。
いくら二次試験の勉強をがんばっても、足切りにあってしまってはその受験資格すらもらえないからです。
挑戦状を手にいれるためにも、共通テストの出題形式や傾向をしっかり掴んでおくことが大切なのです。
【大学受験】「足切り」に合う点数(ライン)って?
足切りされる基準点のことを、「足切りライン」や「足切り点」と呼ぶことがあります。
正確な自己採点を行うことで、自分が受験生の中でどのくらいのレベルに達しているのかを把握でき、志望校の「足切り」に引っかかるかどうか予想できます。
一般的には、共通テストの受験科目の合計点数の基準点のことを指しますが、大学によっては、各科目に足切り点を設けていることも。
他の科目は全てラインを越えていても、1科目だけ下回ってしまっていると、それだけで足切り対象になってしまうことがあるのです。
足切りを設けている時点でハイレベルな大学であることがほとんどなので、共通テストでは7割以上の得点率が足切り点と考えておきましょう。
しかし、その年の共通テストの難易度によっても足切り点が変動するため、テスト後の試験情報を把握しておくことが大切です。
【大学受験】「足切り」の通知はいつ来るの?
では、正式に受験大学から足切りの通知が来るのはいつなのでしょうか。
「あなたは足切りなので二次試験を受けても合格できません」という通知が来るわけではありません。
自己採点をしてみて、判断するしかないのです。
実際に足切りを突破できたかどうかは、二次試験の受験票が送られてきて、一次試験の合格がわかった時点で知らされます。
自分であらかじめ丁寧な自己採点をしておくことで、一次試験を合格しているかどうかある程度予想することは可能なので、自己採点で「足切りの可能性が高い」と分かったら、気持ちを切り替えて次の試験対策を進めることも大切です。
まとめ
足切りは、受験生を門前払いにする残酷な仕組みのように感じてしまうかもしれません。
しかし、共通テストで一点一点を正確にもぎ取っていけば、そのぶんチャンスは皆さんのもとに近づいてきます。
自分が行きたい大学への切符を獲得するために、足切りをはじめ、入試のシステムを良く理解することが大切なのです。
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