受験

中学受験はいつから本気だすべき?|スイッチが入らない子の対策

中学受験はいつから本気だすべき?|スイッチが入らない子の対策

こんにちは、自由に生きてる塾講師のめじろです!

今回は、

  • 中学受験っていつから塾に行くべき?
  • 子どものやる気がなくて不安!いつから本気だすべきなの?

こういった不安を解消していきます!

中学受験で親が勉強を見るのはいつまで?【通塾のタイミング】

はじめに、中学受験を目指す場合、いつから塾に行くべきかを整理しておきましょう!

日ごろから小学生に接することが多い私の見解では、

  • 読解力・計算力に自信がある子:5年生から
  • 読解・計算力があり、ある程度の勉強量をこなせる子:4年生から
  • 読解・計算力に不安があり、ペースも遅め:3年生から

あたりが妥当かと。

それぞれこのタイミングから塾に行かせるとして、それまでは親が家で勉強を見てあげてください。

学校の勉強ができている・計算力・読解力がある程度あるなら、(目指す中学校の難易度にもよりますが、)5年生からでOKだと考えています。

九九や計算にあやしいところがある子は、ひとつひとつ理解しながらすすめていく必要があり、早め早めの対策も必要になってくるので、3年生からが良いですね。

難しいのは4年生。

というのも、

4年生は学校の勉強が急に難しくなる → 勉強に苦手意識が出てくる子が増える

から。

学校の宿題も増えることがあり、それにプラスして通塾しはじめると、キャパオーバーになる可能性もあります。

ある程度こなせる体力がない子は、例えば、通塾を5年生からとし、

  • 4年生のうちは、家で無理なく、読解力・計算力をしっかり鍛えておく
  • 学校の宿題や、かんたんな市販のドリルで基礎力をつけておく

という対策にする方が、本人の負荷が少なく、やる気も維持できる可能性が高いです。

無理に通塾させて、「勉強がしんどい → 苦手意識を持つ → 勉強やりたくない」となることだけは、避けたいですね。

塾は、「できるだけ早い方がいいですよ」と営業してくると思いますが、生徒を獲得したいがために、子どもの特性を無視して言っている可能性もあります。

まずは家庭での子どもの様子をしっかり観察してから、入塾タイミングを考えてください。

塾に勉強をまかせっきりにする親もいますが、本来なら、親が事前に過去問をみておくなど、積極的にリサーチすべきです。

自分の子供が、いまどういうコトができて、受験までにどういうコトができるようになっていないといけないのかを分かっておくことで、「うちの子に合った入塾タイミング」が分かるはずです。

※塾は受験のプロではありますが、お子さんのことを一番理解できるのは保護者の方です。

中学受験で本気モードになるべきタイミングは?

中学受験で本腰を入れて勉強するのはいつからが良いか?についてですが、

  • あまり長期間、勉強漬け(本気モード)にさせると、意欲が下がる可能性がある
  • 子どもの特性に合ったタイミングを意識する

ことが重要になってきます。

長期間の本気モードは、意欲を下げる要因になるかも

長期間の本気モードは、意欲を下げる要因になることもあります。

例えば、少年野球に熱中している5年生のお子さん。

5年生というと、体も少し大きくなってきたり、ルールを詳しく理解できるようになってきて、野球がとても楽しくなるタイミングかもしれないですよね。

そんなとき、親が「5年生から毎日1時間、受験のための勉強をしなさい」と、長期間の本気モードを強いるとどうなるか。

「親は自分のやりたいことをやらせてくれない。今から中学校までずっと勉強するなんてイヤだ!」となってしまって当然です。

高校受験や大学受験では、子どもはもう成長しているので、「モチベーションが上がらなくても勉強はしなくてはいけない」ということはアタマで分かります。

でも、中学受験は、まだ幼い子どもに受験勉強させること

子どもはやりたくないことには、意欲がわかないし、集中できないので、いかに楽しく(嫌にならず)勉強を続けてもらうかが、中学受験の成功を左右します。

親の焦りを押し付けてしまうと、逆効果になってしまうこともあるということを、覚えておいてください。

子どもの特性に合ったタイミングを意識すること

短期集中でもOKな子は?

集中力があり、プレッシャーに強いタイプなら、短期集中的に追い込んでも大丈夫です。むしろ、その方が成果が出やすいこともあります。

「解けなくて悔しい」「あと〇か月で絶対解けるようになってやる」といったモチベーション付けが可能なので、ダラダラと早くから対策するよりは、本人のやる気が出てきたらガッツリ対策するのもアリです。

とはいえ、「もう少し早くからやっておけば間に合ったのに…」と後悔しないよう、遅くても6年生に上がったタイミングで、ある程度プランを立てておくと良いです。

早めに対策を始めるべき子は?

反対に、プレッシャーに弱いタイプの子は、コツコツ少しずつ積み上げていく必要があるので、あまり短期決戦というわけにはいきません。充分な余裕を持って臨む必要があるので、「ゆるやかな本気モード」を長く継続するイメージがいいでしょう。

このタイプは「できないと悔しい」ではなく、「できないからツラい、やめたい」と思ってしまうので、少しずつ積み上げて、自然に合格を目指すスケジュール感が大切になります。目安として、6年生に上がったら、はやめに過去問対策を始めて、焦らせることなく、本番につなげていくのがいいかと思います。

中学受験に本気にならない・スイッチが入らない子への対応は?

「そろそろ本気になってほしいと思うけど、子どものスイッチが入らない!」となると、親は焦りますよね。

そんなときは、

  • 子どもに計画性をもとめない
  • ご褒美を用意する

ことを意識してみてください。

私の肌感覚ですが、計画的に勉強できるようになるのは、どんなに優秀な子でも中学校に入ってから

中学受験は、「子どもは計画的に勉強できない」ことを前提としておくべきです。

なので、親と塾が、ペース配分をしっかりとアタマに入れておき、分かりやすく子どもに伝えていく必要があります。

子どもが本気になってくれないなら、ただ怒ったり叱るのではなく、

「今これをしておかないと、○○ちゃんが目指している中学校に行くのが難しくなっちゃうよ」

と、冷静に淡々と伝えてください。

また、子どもは中学受験がどれほど重要なのか分かっていないので、どうしても目先のことにとらわれてしまいます。

頑張ってほしいときは、「将来のために頑張りなさい!」ではなく、

「中学受験に合格したら、欲しいって言ってたあのゲームを絶対に買ってあげる」

など、驚くほど単純なご褒美を用意したほうが、やる気のエンジンをかけるのには効果的です。

中学受験、男子はなかなかスイッチが入りにくい?

小学生女子は、精神面で早熟だと感じます。小学5年生くらいになると「しっかり先を見据えておくのは大切」だと分かっているので、勉強も頑張ってくれやすいです。

でも、小学校男子は、まだまだ精神的には子ども。将来のことなんて考えられないのが普通です(幼稚とか劣っているということではなく、それが普通というコト)。

「難なく受験勉強してくれる」というケースは少ないと思っておいた方がいいですよ。

小学生男子の勉強スイッチを入れるには、計画的にご褒美をあげて、やる気を維持してもらうのが有効です。

例えば、一緒に目標を決め、「今月達成できたらお小遣い500円アップ」とか。小学生にとっては、数百円すら大金なので、頑張ってくれるかもしれません。

あと、

  • けなさない・褒める
  • 上手くいったら、大げさに喜んでみせる

のもかなり重要。

子どもとはいえ男性なので、ヨイショヨイショしてください。

私も、塾で、小学生男子には「○○くんは絶対できるって先生知ってるよ!」と言うと頑張ってくれることが多いので、よく使っています。ぜひぜひ、マネしてみてください。

まとめ

中学受験って、子どもがまだ幼いので、親は「このペースでいいのか」「もっと子ども自身が本気になるべきじゃないのか」など考えてしまって、焦りますよね。

ただ、子どもによって本気モードに入るタイミングは違いますし、性格も考慮しつつ、ある程度は大人がコントロールしてあげる必要があります。

本当に親身になってくれる塾もあれば、ある程度マニュアルに沿っての対応しかしてくれない塾も多いので、塾に頼り切るのではなく、家族でしっかりと計画的に考えていくことが大切ですね。