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自分の成績を知ったり、志望校までの距離を測ったりすることができる模擬試験(模試)。
大学受験を目指す上で、ほとんどの人が受けるのではないでしょうか。
模試では、志望大学を申告すると、成績と共に合格可能性の判定が返ってきます。
A判定だととっても嬉しくて、勉強もなんだか楽しい!
E判定だとがっかりしてしまい、勉強も手につかなくなってしまう…
点数や偏差値も気になりますが、判定に一喜一憂した経験のある人も多いですよね。
取ると嬉しいA判定の基準は、多くの場合、合格可能性80%以上とされています。
A判定であれば、「このまま頑張ればきっと合格できるだろう」と期待しますよね。
ご家族や先生などの周りの人からも、「合格確実だね!」という見方をされることが多いでしょう。
しかし、A判定を取った大学に不合格となってしまうことも、残念ながらあります。
1回だけでなく、何度もA判定を取っていたとしても、思わしくない結果になってしまうこともあるのです。
そこで今回は、A判定だった大学に落ちてしまった場合の、
- 不合格の原因として考えられること
- ショックとの向き合い方
- 家族など周囲の人との関わり方
- 他の滑り止めにも不合格になってしまった時にどうするか
についてお伝えしていきます。
大学受験でA判定だった大学に落ちた…まさかの不合格の原因は?
A判定を取って「おそらく合格するだろう」と考えていた大学に、まさかの不合格になってしまった…
とても辛いことだと思います。
「どうして落ちてしまったのか」「一体何がいけなかったのか」…ぐるぐる考えてしまいますよね。
まず、その原因として考えられることをいくつか挙げてみましょう。
- 入試当日のコンディション調整がうまくいかず実力を発揮できなかった
寝不足、寝坊、体調不良、緊張、忘れ物をして動揺してしまったなど。
- 本番で出題された問題に対応できなかった
出題傾向が変わった、問題が合わなかったなど。
- 思わぬ大幅失点をしてしまった
解答欄や解答する問題を間違えてしまった、一つの計算ミスで大問を落としてしまった、時間配分を誤り手が付けられなかった問題があったなど。
- 模試でA判定が出た後、気が抜けて勉強に集中できなかった
第一志望の大学でA判定が出て目標を達成した感覚となり、その後入試までやる気が落ちていたなど。
- 実際の入試結果が模試のデータ予測から外れたものであった
新設の大学・学部・学科であったなど。
原因として思い当たることはあったでしょうか?
今は考える気力も湧かないかもしれません。
しかし、まだ入試が残っている方は特に、早めに原因を探ることをお勧めします。
次の試験に活かすためのヒントを得ることができるからです。
例えば、当日お腹が痛くなってしまい、試験に集中できなかったことが大きな原因であったとします。
そうであれば、次の試験の時には、お腹の薬を持っていったり、お腹周りを冷やさない服装を心がけたりできるでしょう。
原因がある程度わかっていても対策を思いつかない場合、または、そもそも理由が全くわからないという場合は、家族や友達、先生などに相談してみてください。
大学受験でA判定だった大学に落ちたショックとどう向き合うか
「合格するだろう」と思っていたわけですから、不合格を知った時のショックは計り知れません。
その大学に合格することを前提としていたのに、受験全体の計画が崩れてしまった…という人も少なくないでしょう。
身体に力が入らず、ずっと横になっている…
勉強どころか、何をする気も起きない…
食欲も湧かないし、夜眠ろうとしても先のことを考えてしまって眠りにつけない…
相当なストレスがかかっていますから、どんな表れ方をしても不思議ではありません。
ここで重要なのは、「落ち込んでいる時は、しっかり落ち込む」ということです。
大学受験は人生に大きく関わるイベントです。
真剣に取り組んでいるからこそ、不合格で落ち込むのは自然なことでしょう。
「自分はショックを受けている」「ショックで当然なんだ」という事実を自覚することが大切です。
自分の落ち込みときちんと向き合うと、「嫌だ」「不安だ」「信じたくない」など、いろいろな気持ちが見えてきます。
泣いてもいいですし、周りの人に弱音を吐いてもいいでしょう。
辛い気持ちを自分の内側から外側に出していると、徐々にエネルギーが回復してくることが多いようです。
頭の中が整理されてきたり、「リフレッシュして気持ちを切り替えようかな」という意欲が出てきたり…
ショックな気持ちは頭の隅に常にあるかもしれませんが、それにとらわれて動けないという状況からは脱しやすくなります。
「落ち込んでいる場合じゃない!」「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ!」と、無理やり前に進もうとすることはお勧めできません。
心のダメージは、見ないようにしても、確実にたまっています。
ショックを受けた気持ちにふたをしてしまうと、身体や心の反応が長引いてしまったり、後々思わぬ形で表れたりする可能性があります。
とはいえ、次の入試が目の前に迫っている場合もあるでしょう。
そんな時は、「自分は今ショックを受けていて、いつも通りにできる状態ではない」ということを理解しておいてください。
人間は、想定外のことが起きると動揺し、不安や焦りが生まれます。
逆に、「ショックを受けている状態」を想定内にしておけば、あらかじめ準備をすることができます。
例えば、「いつもより注意力が落ちているだろうから、丁寧に持ち物の確認をしよう」「疲れやすくなっているかもしれないから、試験の休憩時間は積極的に気分転換をしよう」といったことです。
もし、ショックを受けた後の不調が長引くようであれば、周りの人に話してみてください。
食事や睡眠をとれなかったり、涙が止まらなかったり…
受験シーズンが終わってしばらくしてもそういう状況が続く時は、専門家のサポートが必要な場合があります。
大学受験でA判定だった大学に落ちた…「なぜ?」と聞かれた時にどう答えるか
A判定だった大学に落ちた時、周りの人に伝えたらどんな反応をされるか、ということも心配だと思います。
申し訳ないな…
がっかりされるだろうな…
怒られるかもしれないな…
気が重くなってしまいますね。
特に家族は、一番身近な存在だからこそ、「A判定だったのに、なんで落ちたの?」とはっきり聞いてくるかもしれません。
単純に理由を知りたいだけだとしても、落ち込んでいる時にそんなふうに言われると、責められているように感じられて一層辛いですよね。
無視をしたり、「わかんないよ!」「うるさいな!」と返したくなったりしませんか?
ただ、その言い合いからヒートアップしてケンカになってしまうと、家の居心地が悪くなるなど、さらにストレスが増えてしまう可能性もあります。
「なぜ?」と聞かれると腹が立つかもしれませんが、そんな時はちょっと言い方を変えて言葉を返してみましょう。
例えば、「〇〇だったからだとは思うけど、はっきりわからないから、よかったら一緒に考えてよ」「〇〇かもしれないけど、今日先生に相談に行ってみる」といった感じです。
ポイントは、「あなたVS周りの人(家族など)」ではなく、「あなた+周りの人VS受験」の構図にすること。
家族を含め、周りの人は、あなたの受験を支えるサポーターです。
「一緒に立ち向かって!」というスタンスで関われたらいいですね。
大学受験でA判定だった大学だけでなく他の滑り止めにも不合格になってしまった場合は…
本当に残念なことですが、A判定だった大学だけでなく、滑り止めを含めた他の受験校にも不合格となってしまうこともあるでしょう。
目の前が真っ暗になり、先の見通しが立たず、不安でいっぱいだと思います。
気持ちの余裕はなくても、年度末までに考えなければならないこと、決めなければならないことがたくさんあって大変ですよね。
そういう時、「辛くても、自分の将来のことなんだから自分で考えなきゃ」と我慢しないでください。
先ほども述べた通り、周りにはあなたのサポーターがいるはずです。
「応援してくれたのに、期待に応えられず申し訳ない…」「これ以上心配させたくない」と相談しにくく思うかもしれません。
でも、周りの人たちにとっては、あなたが辛い時に苦しさを一人で抱え込んでしまうことのほうが心配なのです。
家族、親戚、友達、先生…いろいろな人を思い浮かべて、相談できる人、話しやすい人を探しましょう。
「今は頭が真っ白で何も考えられない、とにかく1週間休みたい」
「専門学校や就職への進路変更を考えたい」
「やはり大学進学を目指し、来年受験に再チャレンジしたい」
まずは、あなたの今の気持ちや考えを、率直に口に出してみてください。
最終的には、家族と相談し、どうするか決めることになると思います。
話し合いを重ねて、意見のすり合わせができるといいですね。
まとめ
今回は、A判定だった大学に落ちてしまった時にどうするか、ということについてお伝えしました。
合格できると思っていた大学に落ちてしまうと、「次の入試も同じようなことになったらどうしよう」「何をしてもうまくいかないんじゃないか」と不安が大きくなりますよね。
気持ちが少し落ち着いてきて、考える余裕が出てきたら、まずは原因を振り返ってみてください。
うまくいかなかったことを思い出すのは、苦しい作業です。
できれば忘れてしまいたい、と感じるかもしれません。
ただ、ここでしっかり原因を探っておくと、どんな進路を選んだとしても、きっと将来に活きるヒントが得られるはずです。
みなさんが、納得のいく進路に進めることを願っています!
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